看護助手として働いていたが体を壊しアパレル業界へ転職した体験談。現在は笑って仕事ができている。

りこ
30歳
女性
アパレル勤務

看護助手として就職したが実際は介護士の仕事だった。毎日仕事に行くのが辛く、ご飯も食べれないような日々が続いた。

大学を卒業して最初に就いた仕事は看護助手という仕事でした。
看護助手とは、字の如く、看護師の補助、看護師の方の仕事を補助する仕事という記載でした。
わたしは、看護師の方の作業の準備や後片付けなどそういう雑務的な仕事だと勝手に思っていたのが悪いのですが、実際は介護士の仕事でした。
食事介助、入浴介助、寝具交換や着替え、おむつ交換、病棟移動の手伝いなど。介護の勉強をしていたわけではないので、初日から実際の患者さんで教えられ、驚きの連続でした。
力仕事でひどく疲れ、認知者の方と話す機会もなかったわたしには初めてのことだらけで頭も心もいっぱいいっぱいで毎日仕事に行くのが辛く、ご飯も食べれないような日々が続きました。

ある日、仕事に行きたくなさ過ぎて、大量に薬を飲んで意識を失う。

わたしはいわゆる痩せ体質で、自分の倍もある患者さんをベッドから、また入浴介助で動かすのにひどく力がいりました。
技術を教えて貰ってもやはり多少力は必要で、体力的にもきつかったのを覚えています。
そんな状態でしたので、夜は眠れず、何故かひどい咳に悩まされ続けました。
眠れば明日がすぐ来てしまう、と夜な夜な車を走らせました。
精神的におかしいな、と思い、メンタルクリニックに行き、薬を貰っていました。
ある日、仕事に行きたくなさ過ぎて、大量に薬を飲みました。
そして意識を失いました。それほどまでに追い込まれていました。
わたしが勤務していたのは病院でしたので、自宅に電話が来て、貰っていた薬を聞かれた母親が全て言ってしまったので、看護師長も意味がわかったみたいです。
わたしも、もうここにはいられないな、と思い転職を考えました。

職安に行って気になる求人を根気よく探し続けた。

転職するにあたってまずは、ネットで検索しましたが、よくあるサイトだと、居酒屋や、短期の仕事、パートタイマーなどばかりで、フルタイムの仕事を探していたので、職安に行くことにしました。
職安で、希望の条件を入力して、そこから何件か気になるものを印刷して持ち帰り、再考して、後日また職安で新しい求人を探し、気になるものを印刷して、再考し、の繰り返しをしました。
そのなかで一番あっているな、というものを紹介してもらいました。

早く決まれば再就職手当も貰えるし、早めに決まればいいなぁ、くらいに考えていた

選ばなければ仕事はたくさんありました。
何日か求人案内をパソコンでにらめっこする日々でしたが、職安では一回に何件か紹介して貰えるし、合わなそうなら相談にものってくれるので一人よりよかったです。
そして職安での紹介だったので、自分で面接の予定を立てることもなく、職安の方が電話をしてくれるのでその分は楽でした。
履歴書を家で書き、希望した仕事先で指示された日に面接を受け、結果を待つ、という。
もし、落ちていたらまた探せばいい、という気持ちでした。
また、早く決まれば再就職手当も貰えるし、早めに決まればいいなぁ、くらいの感じでした。
仕事が見つからないかも、という気持ちより前の職場から解放された気持ちの方が大きかったのかもしれません。

アパレル業務に転職。病院のような殺伐とした雰囲気もなく、笑って仕事ができるようになった

希望していた仕事先にすぐ受かったので、早く決まってよかったという思いがやはりありました。
アパレルなので、朝も早くなく、残業もないので定時で帰れます。
わたしは、会社員のような5日出て2日休みの固定勤務が苦手(疲れやすいため)なので、シフトの融通が利くサービス業でよかったです。
サービス業なので日・祝、お盆、お正月休みはないですけれど、平日に休みがある、というのは気持ち的に楽です。
家からも近く、通勤には困りませんし、病院のような殺伐とした雰囲気がないので、笑って仕事ができています。
前職のように、眠れない、ということもないし、薬に頼ることもなくなり、精神的にとてもよくなったと思います。旅行にも行くし、生活を楽しめています。

体を壊してから後悔した。人生一度きり、の言葉を噛み締めて、自分のやりたいこと、やりたくないことに向き合うことも必要

転職を考える理由がなんであれ、転職したいと思った時点でその仕事は辞めてしまったいいと思います。
わたしのように体を壊したりする前に、休んでしまって構わないと本当に感じています。人生は一度きり、と言いますが、その通りです。
今、本当はやりたい仕事があって、でも、という理由で踏ん切りがつかないのなら、多分いつまで経ってもそのままです。
自分を生きる、ということを一度よく考えてみてください。わたしは、何故もっと早く転職しなかったのかと体を壊してから後悔しました。
その分違う仕事なら働けてたのに、とか色々考えました。なので、人生一度きり、の言葉を噛み締めて、自分のやりたいこと、やりたくないことに向き合ってみてください。