ペンネーム:まいこ
年齢:41歳
性別:女性
職業:専業主婦
お住い:東京都
前職は中小企業の建設業。パソコン入力から経理業まで何でも屋として勤務
中小企業の建設業の会社に勤務していました。一般事務で配属されましたが、営業事務も任され、日々パソコンでデータ入力作業、見積書作成、経理業務を任されるようになり、雑用もこなすなど、なんでも屋の状態でした。
これといったスキルがなくても出来る仕事でしたから、あまり仕事にやりがいが持てず、つまらないと思うようになりました。
職場も男性が多くて、私と同じ年の同僚がいませんし、相談できる相手もいませんでした。上司が癖がある人で、私が入社する前に何人も退職していたということでした。
私もその癖のある上司の対応にはとても疲れていましたので、出来れば他の会社に転職をしたいと強く思うようになりました。給与も低かったので、この会社に未練は全くありませんでした。
不景気の中のためリストラが相次ぎ、将来に不安を感じ転職を決意
不景気の影響で、会社ではリストラの嵐がありました。
職場の雰囲気も最悪で、長年勤めた人でも、次々と退職を勧告されて、辞めていく人たちを見ていく中で、私はいつまでここで働いていけるのか、将来に対する不安を持ちました。
会社も縮小傾向になりました。正直、資格がなくても出来る仕事だし、私が今辞めても、簡単にできる仕事だし、会社は派遣社員を正社員の代わりに入れるようになっていて、この先、私の居場所がないと思いました。20代の今なら、新しい職種にチャレンジして経験を積める最後のチャンスだと思って思い切って転職をすることを決めました。
以前から興味のあったことで、仕事に結びつくことはないかと、情報収集をしていきました。
転職後は福祉関係。ヘルパーの資格を習得し訪問介護の業務
私は以前から福祉の仕事に強い関心を抱いていました。日本がこれから高齢化社会になるということや、介護保険制度の事を知って、私も福祉の仕事をしたいと思いました。
そこで、まずはヘルパー二級(現介護職員初任者研修)の資格を取得しました。これを切り札に、訪問介護の仕事に転職することにしました。
正社員で、9時から18時までの勤務です。主にご利用者の居宅で介護業務を毎日していく仕事でした。生活援助と身体介護があり、介護保険で出来ることと出来ないことがしっかりと区別して仕事をしなければなりませんでした。
自転車で移動することが主で、雨の日も雪の日も、ご利用者の自宅に訪問し、入浴、排せつ、食事、生活介助を行いました。
人の役に立つ仕事をしたいと思った
人の役に立つ仕事をしたいと思っていたからです。前職は事務の仕事でしたから、人と話すことがほとんどありませんでした。仕事で話すことは少なくて、周りは男性社員ばかりでしたからつまらなかったです。
でも、この介護業界は、いつも会話をすることが求められます。優しさが必要な仕事ですから、私にとってこの仕事は適職だと思いました。
案の定、介護業界に転職した後は、毎日、利用者のお話をよく聞いて笑ったりすることが増えました。
精神的にも気が楽になりましたし、人から感謝される仕事ですから、やりがいも感じて楽しく続けることが出来ました。人生の先輩から教えていただくことも多く、とても為になることも学べて本当に感謝しています。
年齢が多種多様のため、価値観の違いが生じ、連携が上手くいかない時があった
介護は、多くの専門職と連携して仕事をしていかなければならないので、チームの中に、やり取りがうまくいかない人がいるだけで業務がスムーズにいかず困ることがありました。
決められた時間に決められたことをしなければならないので、その時間に出来ない場合、後から入ったスタッフの業務が大変になります。働いているスタッフも年齢が様々ですから、連携を取ることが本当に大変でした。
それぞれ体力の違いもあるし、なかには63歳で働いている人もいましたから、人生観や価値観が違い過ぎて話し合うこともとても疲れることはありました。
人の悪口を言う人もいて、仲良く仕事を一緒にしてほしいのに、職場の環境が最悪にさせてしまう人もいて本当に困りました。
上司に相談し、業務の効率化のための手順を考え直した
職場の上司に相談をしました。まとまらないと、仕事に支障が出るからです。研修などを重ねて、注意してもらうように促してもらいましたが、なかなかうまくはまとまりませんでした。
介護職は、60歳過ぎた年齢の人でも就職できる仕事だから、うまくまとまらなくてあたりまえなのかなと思いました。他の業種だったら、こんなことはないのに、福祉の業界は、他の業界に比べて働くことに対する価値観がずれていると残念に思いました。
上司には引き続き相談をしていき、業務がスムーズに出来るように、手順のやり方などをもう一度分かりやすく決めることにしました。いろんな人が働いているから、まとめられるように工夫しようと考えたからです。でも、大変でした。
介護業界の価値観にズレを感じモチベーションを保つのが大変だった
会社に勤めるという常識、価値観、仕事態度が、介護業界には通用しない時があってびっくりする時も多くありました。そもそも仕事内容が全く違いますし、人に介護する仕事ですから、時には苦情もあり、苦労しました。
人の生活の援助をすることがとても大変なことだと痛感しました。さらに、給与は安くなるし、残業は多い、重労働ですし、おむつ交換など汚物処理をしなければならないので、大変でした。
がんばろうと希望に満ち溢れて転職をしてみましたが、現実モチベーションを高く持つことは簡単なことではなく、続けるためには若さも大切だと思いました。
40歳を過ぎてくると、肉体労働は辛くなってきたし、毎年給料もたいして上がらないので残念に思っています。
転職したいなら仕事の給与と将来性、人間関係をしっかりリサーチするべき
今している仕事が楽しくない、やりがいのある仕事に就きたいと思っていますか。
それはとても大切な動機です。早速情報収集をして、夢の実現に向けて一歩を踏み出してください。ただ、注意するところがあります。これから転職しようとしている仕事の給与と将来性、人間関係はしっかりとリサーチしてください。
私は、再就職の時に気が焦ってしまい、募集していてすぐに採用してくれる介護会社に入ってしまったため、良く調べないで転職をしてしまい、入った後に後悔しました。
私は、経験を重ねれば年収が上がると思っていましたがそうではありませんでした。もう少し、情報をしっかり収集して、良い条件の会社に転職すればよかったと思っています。
仕事は人生の一部です。しっかりと選んだ再就職先はきっと転職して良かったと思える場所になるでしょう。
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