前職は郵便局員として窓口勤務で保険の営業をしていた。転職後はメーカー勤務になり、早く転職すればよかったと後悔。

ペンネーム:りさ
年齢:29歳
性別:女性
職業:メーカー事務
お住まい:東京都

前職は郵便局の窓口員。営業職じゃないのに、保険の営業をしなければならない職場だった。

郵便局の窓口で働いていました。
就職先がなかなか決まらず、就活の過程で営業は無理だと感じたため一般職の仕事をと思い受かったので入社しましたが、入社1日目から辞めたいと思いました。
朝は朝礼で「ありがとうございます!」とか「もうしわけございません!」とか社内ルールを大声で唱和に始まり、仕事中はお客様からのクレームに頭を下げるばかりでした。
どれだけ忙しくてもお客様は「早くしてください!」とか文句を言われますし、月に1度は2時間近く居すわるモンスターが現れます。
証明書提示に納得胃がないから本社のやつを出せ!とか無理難題を言われそれに頭を下げる日々。
そのうえ、てっきり営業職じゃないと思っていたのに保険の営業をするようにしつこく言われ働いていて楽しいと思う瞬間が1回もありませんでした。

後輩が辞めたことで触発され、自分も辞めることを決意。難聴を理由に上司に報告した。

新しい局に異動してから2年経った頃、1年下の後輩が突如やめることを知りました。
結婚するわけでもなく、転職先が決まっているわけでもなく、どうして?とは正直思いませんでした。
誰だって辞める勇気を振りかざすチャンスがあれば辞める仕事です。
その後輩が辞めることを知り、こうしちゃいられないと辞めることにしました。
ちょうど軽度の難聴を発症したタイミングだったので「難聴で窓口に立てない」とてきとうな理由をつけて辞めることを伝えました。
正式に局内で発表になったときの40歳の男性先輩の驚いた表情が忘れられません。
入社したときから辞めたくて、でもきっかけや辞める勇気がなかっただけなので、辞めると決めた時は不安もありましたがそれ以上に喜びが勝りました。

転職サイトとハローワークを使って、条件にあう会社へ大量に応募。

4. 転職をするさいにどのような行動を取りましたか?(転職サイトを見る、人材紹介会社に問い合わせる等)
まずは転職サイトに登録しました。
しかし初めての転職で、手に職があるわけでもなく、やりたいことが決まっているわけでもなかったため、最初は難航しました。
しばらくは、朝起きたらスマホで転職サイトを眺める日々がつづきましたが、事務職に絞って探していたため、とにかく条件に合う会社には応募しまくりました。
生活がかかっていますし、退職金も少なく食いつなぐにも限界があったので、せめて3ヶ月で決めたいと思いながらいました。
ハローワークも行きましたが、ほとんど転職サイトを活用しました。

郵便局員として何年間も消耗したことは、本当に今何にも繋がらないと思い悔しく悲しい気持ちになった

前職で生命保険の勧誘や手続きをやっていたこともあり、最初は経歴がいかせると思い保険会社の書類チェック等の仕事に応募しました。
ところがことごく不採用で、履歴書を送るところから前に進めませんでした。
そこでもう保険会社の事務は捨てて、経歴を活かすなど考えず、メーカー、IT、ウェブ関係など業種もさまざまなところへ事務職で応募しました。
しかし、やはり前の仕事が定時上がりのクリーンなイメージがあるためか、制作会社やウェブ広告の会社など残業が多いような会社も受かりません。
自分がこれまで嫌な仕事で何年間も消耗したことは、本当に今何にも繋がらないと思い悔しく悲しい気持ちになりました。
しかし私も残業まみれの会社勤めは嫌だったので、給料が安くても定時で帰れる会社を探しました。

格段に仕事は楽になった。もっと早く転職すれば良かったと後悔した。

見事、残業少なめ土日休みの会社で事務の仕事につきました。
今まではビジネスメールもエクセルも使わない仕事だったので、何もかも初めてで慣れないことだらけでしたが、転職したことを後悔する瞬間すらありません。
格段に仕事は楽になりましたし、改めて、接客や営業は合っていなかったんだなと実感しました。
当時は気づかなかったのですが、接客でどんなクレーマーに当たるかわからない不安や、営業かけなきゃいけない重苦しいプレッシャーというのは本当にストレスだったのだと気づきました。
よく友人に仕事が嫌だと言うと、割りきって働けばいいじゃん、と言われましたが、今は会社に行きたくないという気持ちもなく、この仕事なら”割りきって働く”ことができると思いました。
さすがに前は割りきってというレベルじゃなく憂鬱すぎまし、早く転職すればよかったと思いました。

郵便局員、公務員、銀行員も転職を検討してみてほしい。世の中には仕事がたくさんある。

転職は勇気がいることですし、私のように郵便局や金融機関、公務員など、一般的には割りのいい仕事と思われている仕事につく方はなおさら決断できないと思います。
いわゆる激務の仕事の人たちと違って、嫌さは理解されづらいですし愚痴も言いづらいですし、辞めることを応援する意見も少ないので味方がいません。
しかし、もしも何年も働いていて仕事があまりにも嫌いだった場合は、とりあえず転職サイトに登録して、世の中に仕事ってたくさんあるな、ということだけでも見てほしいと思います。
転職の背中を押すきっかけにもなりますし、慎重に選べば大きく後悔することもないと思います。
転職できない人は、辞めることを悪いことだと考える人もいるかもしれませんが、自分に合った仕事に就くことは生産性もあがりますし、その会社に貢献していることにもなりますので、悪いことだと思わずに前向きに頑張ってほしいです。