前職は分譲マンションの営業業務。転職後はブライダル業界。感謝の手紙を頂いて嬉しかった

ペンネーム:peach-hime
年齢:33
性別:女性
職業:専業主婦
お住い:山形

前職は分譲マンションの営業業務。休みが月1しかなく精神的に辛かった。

新卒入社で分譲マンションの営業業務をやっていました。お給料はぱっと見とても良かったのですが、いわゆるブラック企業で毎日残業があり、休みも月に1回くらいしかなく、上司から怒鳴られたり、投函ポストの際に住人から怒鳴られたりと、精神的にも体力的にもとても辛い仕事でした。

その代わり、ノルマを達成するとその分の歩合が基本給に上乗せされるので、年収1千万円を超える先輩もいました。そういう人にはきちんと休みが与えられていたので、ハングリー精神のある同僚はとても頑張っていました。

でも私は皆大卒の中、専門卒の2個下で、入社当初はまだ未成年でした。そのこともあり、ハングリー精神など微塵も無く、ただただ、社会の荒波にもまれるってこういうことか、と圧倒される毎日で、半年で退職を決意しました。

人から感謝される仕事がしたいと思い営業職以外の仕事を始めようと転職を決意

給料の良さに惹かれて入社したものの、半年で契約2件くらいしか取れず、私には営業職は向いていないのかもしれないと思い始めたことがきっかけです。

それに、マンションという高い買い物を考えている人ならまだしも全く考えていない人からすれば、ただの迷惑な営業電話だったり、自宅訪問だったりするわけで、有難がられない仕事だなあ、と思ってしまったことが一番の理由です。

人から感謝されるような仕事がしたい、と思い、営業職以外の仕事をしようと考えました。そんな時に昔ちょっと憧れていた結婚式場での仕事を目指してみようと軽い気持ちで探し始めました。

運良く、素人の私でも採用して頂ける会社が見つかり、そこで第二の人生を充実したものにして行こうと、決心しました。

転職後はブライダル業界。結婚式のプランナー業務。結婚式に関わる様々な業務を担当。

格安で結婚式が挙げられることを売りにした結婚式場で、チャペルがふたつあり、プラン内のドレス、タキシード、小物などを選んで頂ければ、5万円代で挙式できますよ、というところでした。

そこで、結婚式のプランナー業務と、婚礼衣裳のコーディネーター、結婚式本番の音響、介添え、参列者の案内、披露宴の準備、婚礼衣裳のメンテナンス、在庫管理、電話応対、メール返信、和装着付け、アルバム発送、などなど、様々な業務をこなして来ました。

毎日忙しく、お昼ご飯を食べる暇も無いくらいの時もありましたが、営業と違い、とても感謝される仕事だったので、充実した毎日を送ることが出来ました。同僚も同じ年頃の女性スタッフが多く、女子高のような感じでオフの時も一緒に遊んだりと、とても楽しかったです。

購入するつもりでやってるお客様を相手にしたほうが自分にはあっていると思ったから転職を決めた

不安はありましたが、営業は買う気の無い人をいかにその気にさせるか、というのが重要でしたが、私にはそれがなかなか上手く出来ませんでした。

ならば、もうそのつもりでお店にやってくるお客様ばかりのところで働けばいいんじゃないか、と思い、思いついたのが、結婚式場でのお仕事でした。

結婚が決まって、あとはどこで挙式、披露宴を挙げようか、とお悩みの新郎新婦に自分たちの式場の魅力を伝えて決めて頂く、そこまでは営業と似ていて、少し苦手な業務でしたが、その後は本番をいかに素敵なものに仕上げていくかの作業だったので、お客様も楽しい気分でいらっしゃるし、お手伝いさせて頂く私もとても楽しくお仕事することが出来ました。

私が担当したお客様から後日感謝のお手紙を頂くことなどもあり、本当に頑張って良かったなあ、と思える仕事でした。

業務の中でクレームを経験。2度お客様を悲しませることがないように努めたい思った。

海外挙式を控えてらっしゃるご新婦様の衣装合わせを担当した際に、なかなか気に入ったものが無く、サイズもちょっと小さいものしか店舗に置いておらず、サンプルとしてこういった形のものがありますよ、という案内をして、当日海外の店舗で、何百着という中からお選び頂けますので、ご安心下さい。とご案内させて頂いたのですが、ご納得頂けなかったようで、後日付き添いのご友人の女性からクレームのお電話を頂戴してしまいました。

初めての経験で動揺いたしましたが、海外のスタッフと電話とFAXでやり取りをし、ご新婦様が希望されていたデザインのドレスカタログをご自宅へ発送させて頂き、海外のスタッフからも、当日たくさんのドレスをご用意してお待ちしております、と連絡を入れて頂いてようやくご安心頂くことが出来ました。

本当にあの時は脂汗が噴出して、電話口のご友人からご新婦様が泣いていらっしゃる、とまで言われてしまい、とても申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。不安なお気持ちにさせてしまうような接客をしてしまい、今後はこのようなことが二度と無いように努めようと思った出来事でした。

上司とコミュニケーションを図り対応することで感謝の手紙を頂いた

上記とかぶりますが、まずお電話口で謝罪を述べさせて頂き、上司と相談した上で、海外のドレスショップのスタッフに連絡を取り、このようなお客様からのご要望なので、ということで、イレギュラーではありましたが、FAXで、色々なドレスのカタログを送って頂き、それをご新婦様のご自宅にFAXさせて頂きました。

また、ご新婦様がご安心出来るようにと、担当スタッフからお電話で、当日たくさんのドレスをご用意してお待ち申し上げております。と連絡して頂きました。そのおかげで、ご新婦様もご納得されたご様子で、当日はとても素晴らしいものになりました、ありがとうございました。というお手紙を後日頂きました。

あの時は正直とても焦りましたが、ご新婦様からのお手紙を頂いた時は本当に嬉しかったです。

営業職が向かないことを実感。ブライダルの仕事の魅力を感じ人間として一回り大きくなれた

異業種に転職してみて、営業もやりがいはありましたが、向いていなかったな、やっぱりと思います。婚礼業務は向いている業務とそうでない業務様々ありましたが、全体的に私自身とても成長出来た経験だったなあ、と思います。

結婚式という失敗の許されない仕事で、毎日緊張感を持ち、終わった後は、新郎新婦も私たちスタッフも晴れやかな気持ちとたくさんの笑顔でさよなら出来る、なかなか他では味わうことの出来ない感動が毎回ありました。

お客様も様々な方がおられ、何百組というカップルの接客をして、聞き上手になれたような気がします。中にはろうあ者のカップルを担当したこともあり、筆談で接客をしたりしたこともありました。本当に様々な出会いがあり、人間として、一回り大きくなれた経験となりました。

未知の経験は必ず自分を成長させる。やらずに後悔よりやって後悔のほうが良い

最初は不安でも、飛び込んでみると、未知の経験や、今までとは違う出会いがあり、必ず自分の成長に役立つ経験となるはずです。恐れずまずはチャレンジしてみて下さい。

やらずに後悔するより、やって後悔するほうが良いと思います。何事も経験です。最初は皆素人です。そこから、カリスマ性が発揮されたり、職人と呼ばれるように将来なって行くかもしれません。

私はやってよかったです。失敗ももちろんたくさんしました。涙を流したこともあります。そういう経験をしながら、お客様に喜んで頂けるような接客方法や、プランニングを覚えていきました。

辛いときもありましたが、それを乗り越えた先に、感謝され必要とされる喜びを見出すことが出来ました。なので、異業種の転職に恐れずチャレンジしてみて下さい。