前職は舞台美術の仕事。転職後はイベントの企画提案などの営業企画職。多くの知識や経験を得られたことは転職しなければわからなかった。

ペンネーム:ギズモ
年齢:29歳
職業:会社員
住居:神奈川県

前職は舞台美術の仕事。塗装やエイジング、スチロール造作やFRP造作が主な業務。

転職する前は、舞台美術の仕事をしていました。いわゆる大道具と言われるような仕事です。
主に、塗装やエイジング、スチロール造作やFRP造作をやっておりました。

職人世界の中で、仕事をさせていただくことは、とてもやりがいがありますし、なかなかできる仕事ではない仕事かと思います。とてもやりがいのある仕事です。

しかし、その一方で、私は悩んでいました。それは、学歴も関係ない、電話対応やメール対応などをした経験もない、ビジネスマナーやコミュニケーションすきるも知識が浅い…など、他の会社で必要とされるようなビジネススキルを何一つもっていなかったことに少し不安を抱えていました。

他の仕事でも通用するようなものをいくつか持っていた方がいいいのではないかと思いなら、その当時の仕事が面白く感じていたりと葛藤がありました。

組織改革や、上司の入れ替わりなどがあり、会社自体にモチベーションを見出せなくなったことで会社が好きでなくなった。結婚も重なり転職を決意

転職しようと決意した理由は、いくつかあります。
ひとつは、仕事は好きだったのですが、会社が好きではなくなってしまったことです。大手企業、中小企業問わず。会社は常に変わっていきます。

その当時の会社もその一つで、組織改革や、上司の入れ替わりなどがあり、会社自体にモチベーションを見出せなくなっていたことです。
他には、業界はとても好きですが、好きだからこそ、より多くのものに触れてみたいと思いました。

20歳で入社した会社でしたので、もっと他の世界をみてみるのも自分の人生には必要なのではないかと思うようになりました。

そして転職のきっかけとなった一番の理由は結婚です。
結婚することで、仕事を継続していくのが難しく感じていたことがあります。

転職後は営業企画職。新規クライアント・既存クライアントへの営業、イベントの企画提案、制作、進行、演出、運営を担当

私は、営業企画職に転職をしました。具体的には、新規クライアント・既存クライアントへの営業、イベントの企画提案、制作、進行、演出、運営などのトータルプロデュースをしておりました。

イベントといっても、前職の音楽や演劇といった舞台関係ではなく、展示会や商品プロモーション、映画の試写会といったイベントです。

この会社では、今までかかることのなかった、クライアントや、代理店、空間デザイナー、パースデザイナー、グラフィックデザイナー、プランナーなど多くの人と関わりながら仕事をしておりました。また、見積書の作成もしておりましたので、今まで自分が製作していた時に使っていた部材がいくらなのかなど、金額的な部分でも知らないことがたくさんありました。

たくさんの人と出会い、知識や経験を積むことがしたかった

イベント制作における、もっと上のレイヤーで仕事をしてみたいと思いました。
プロデューサーという立ち位置は、並大抵の責任感ではできない仕事ですが、たくさんの人に出会い、たくさんの知識や経験を積むことができる仕事だと思います。

また、営業企画職として、企画書の作成やプレゼンテーションなども行うので、ビジネススキルが、仕事をしていく中で、自然と身についていくと思いました。

20代のうちは、たくさんの人が助けてくれます。わからないことがあれば、教えてくれる、教育される、また叱ってくれる先輩も多いと思いました。それは、仕事をして成長する中でとても需要なことだと私は感じています。だからこそ、自分がやりたいと思った仕事(異業種)に転職を決意しました。

会社内での人間関係の調整が難しかった。理不尽なことや無駄な調整もあり過度に披露することもあった

私が異業種に転職をして、人間関係で困ったことは、とにかく均衡をたもつために人と人との調整が常に必要となることでした。

私が転職した会社には、社長が社員と同じフロアに席をもうけ、さらには、社長をとりまく役員は、社長ん親族や友人などが多くいました。そういった会社の背景もあり、会社内での人間関係の調整も非常に必要とされていました。

また、営業としての仕事においても、クライアントと代理店の意見の食い違いや、制作会社や技術会社との調整やチームワークをよくするために、常に俯瞰的に物事も見て、気を配ること、時として、意見をしっかり言うことも必要とされていました。

その時のわたしの感情としては、正直、理不尽なことや無駄な調整も多くあったので「なんでこんなことで疲労しているんだろう…」とうんざりすることもありました。

日頃の社員とのコミュニケーションを徹底。相手の背景も考えながら話すように心がけた

私が、その困難を乗り越えるためにおこなったことは、常日頃から社員とコミュニケーションをとることを徹底しました。部署の垣根を超えて、デザイナー、積算部など様々な人間と会話するようにしていました。

また、物事を俯瞰的に観察し、人間関係やその時の事情を把握することで、伝言や、案件の進め方の順番を決めていました。伝える順番や相談する順番などを間違えると、あとあと面倒になりやすいためです。こういった努力により、社内でのトラブルを軽減することができましたし、社長や役員からの印象もよかったです。

社外に対しては、相手の背景も考えながら、話をするようにしていました。ちょっとした時間にはコミュケーションをとり、お金などの話をする時は相手のことも考えながら交渉することにより、長い付き合いをできるようになりました。

人脈が広がった。多くの人と出会うことで多くの経験や知識を得うことができた

異業種に転職してみて、正直よかったなと素直に思えるところと、思えないところがあります。
その一つは、チームワークの観点から考えると、前の職場の方が断然いいからです。

忙しい時も、暇な時もみんなで一緒に仕事をしているという気持ちがとても強かったです。また、給与面でも倍以上、転職前の方が多くもらっていたので、そういった部分では素直に喜べないところがあります。

しかし、よかったと思えるところもあります。それは、人脈がひろがったことです。異業種に転職して、本当に多くの人と出会うことができました。

多くの人と出会うことによって、多くの経験や知識を得ることができたと思います。これは、思い切って転職しないとわからなかったことだなと思います。

自分の意志で決めること、転職理由をポジティブ思考へ変更することが大切

転職は、自分の人生を変える大きな決断だと思います。
感情や、理屈だけではなく、生活や人間関係など、様々なことに対して決意が必要だと思います。ですので、転職をするときは「自分の意思で決める」ということがとても大切だと思っています。

そして、それは「もっと知識や経験を積みたい」や「ステップアップしたい」など前向きな理由であってほしいです。
「今の職場では人間関係がうまくいかないから」や「仕事にやる気がでないから」という方で転職を検討されている方は、一度、その改善にトライしてみてください。

それでも無理だったら、「もっと楽しく仕事ができる職場に転職したい」「この仕事がやってみたい」など転職理由をポジティブな思考に変換して挑戦してみてください。

新しい環境への不安や、焦りは誰しもあると思いますが、そういった自分の前向きな思考が道を開いてくれると思います。