ニックネーム:makoto
年齢:33歳
年齢:男性
職業:フリーター
お住い:宮城県
前職は コールセンター勤務。クレームの電話対応もしていた
これは私が20代前半の頃の話です。私はコールセンタースタッフとして社会人デビューしました。インタネット関係のお客様対応のスタッフです。
当時はインターネットがかなり訴求されていた時代で、需要も多く、お給料もそこそこでした。簡単な申し込みの手続きから引っ越し手続きなど、故障に関すること以外のすべての対応を行っていました。
インカムで電話で会話しながらパソコン上に情報を残す仕事です。そういった簡単な庶務作業であれば楽なのですが、普通にクレームの電話もかかってきます。基本的には私達が対応するんですが、余りにも酷い時は上席対応になります。スタッフ人数ですがフロア全体で多い時で100人くらいはいたと思います。
将来への不安や仕事内でのクレーム対応に嫌気が指し転職を決意
まず漠然と退職を考えたのが仕事の内容です。毎日同じことの繰り返しで、飽きてしまったというか、これを続けてこの先どうなるのかという不安がありました。
もちろんコールスタッフから上席へと昇進した人もいますが、何百人もスタッフがいてほんの数人です。まず難しい門でした。
また職場環境も正直辛かったです。コールスタッフは単独作業なので他のスタッフとの会話がありません。唯一会話があるのがランチタイムですが初対面の人ばかりではなすきっかけがなく、私は退職するまで一人も友人が出来ませんでした。
最大のきっかけはクレームです。クレームが来ると上司がそれを聞きながら、自分が話すことを真似しろと強要するんです。左耳でお客様から罵声を浴び、右耳で聞いたことを真似するなんて簡単には出来ません。最終的に上司にも怒られ大変理不尽でした。
転職後は携帯電話の販売業務。販売から接客まで対応していた
転職後は携帯電話の販売業務に取り組みました。最初は家電量販店で販売だけをしていたのですが、販売だけでは満足が出来なくなり、それ以降は携帯電話ショップでのお客様対応をしていました。
これは長く8年程続けていました。携帯電話ショップでは販売はもちろんですが、情報変更手続きや故障対応など業務内容が様々です。
その為たとえ販売員あがりといえど覚えることがたくさんありました。また携帯電話ショップでももちろんクレームというのはあります。ただ前職で免疫が付いていたのかそれほど苦痛には感じませんでした。
電話口だと人間は驚くような酷い言葉を使いますが、やはり対面になってしまうと感情的になれず、納得のいくクレームが多かったです。
時給が自分の希望に沿うものだった
正直どんな仕事でもいいので、この職場を離れたいという気持ちが強かったです。失業保険もあったので就職を決める前に退職をしてしまいました。
携帯電話業界を選んだ最大の理由は申し訳ないですが時給です、アルバイト雑誌を毎日熟読していたのですが、何故か異常に時給が高かったんです。
まぁ人並みに携帯電話は好きでしたし、何とかなるかなと軽い気持ちで飛び込んでしまいました。しかし就職して時給の高さを理解しました。
まず研修の難しさ、研修は期間が決まっていなく担当官がOKを出すまで時給は半額です。また現場に出ても基本体育会系で、上下関係がハッキリしていました。私が所属された店舗ではいじめもあり、私もその標的になりました。
だから時給が高くても離職率も高いんです。
いじめの標的になり苦労した。一度は退職したが、身に付けた知識を活用したいと思い再度携帯会社の派遣に登録した
まずは家電量販店でのいじめに苦労しました。
理由も大変理不尽なもので泣きながら帰ることが多かったです。当時は派遣社員でしたので、派遣会社に何度も相談したのですが、今度はその相談したことがバレて更にいじめがエスカレートしていきました。
二人だけ味方になってくれた上司がいたのですが、他の社員が根も葉もない噂を立て、その二人にも嫌われてしまいました。そこの職場ではもう無理だと思い、逃げるように派遣会社を去りました。
理由はストレスからくるうつ病だと偽りました。しかしそれでも携帯電話の知識はついたので、これを活かさないのは勿体ないと思い、携帯電話ショップ向けの派遣会社へ登録し、新しい職場を紹介してもらい、事の改善を試みました。
まずは実力をつけるために勉強した。勉強を重ねることで半年後にはお店に欠かせないスタッフになることができた
携帯電話ショップはチームで動いているのでやはり家電量販店に比べスタッフ同士の距離が近いです。でも最初はいじめを受けたことがトラウマになり、上手く溶け込めるかが心配でした。
そこで私が考えたのは、まずは実力を付けようということでした。仕事が出来れば単純に文句は言われないと考えたんです。
その後に先輩スタッフに言われたのですが、私の勉強への執着心と習熟度にはちょっと引いたと言われた位です。とにかく頑張る、それだけを考えて行動しました。
今になって思うのですが、そういう場面って見ている人は見ているんです。最初はぎこちなかったスタッフとの仲も徐々に解れていき、半年ほどしたらお店には欠かせないスタッフになる事が出来ました。
プライベートの時間も使って勉強に費やしたが、マンネリ化した生活から抜け出すことができた。
まだ若く、 柔軟性があったので容易な気持ちで異業種に転職しましたが、正直言うと大変でした。まるで下地が無いゼロからのスタートなので既存スタッフの二倍くらいは努力をしないとその会社には溶け込めないと感じました。
大学などでそういった勉学をしたり、予め資格を持っていたりすれば少しは違うのでしょうが、慣れるまではプライベートな時間も大量に使用しました。
でも気持ち的な部分ではなdか達成感を感じています。私にあっていた業種かはわかりませんし、今でも異業種に興味がありますが、自分の中に新しい風が吹いて新鮮な気持ちが抱けました。
少なくとも同じことの繰り返しをするマンネリ化した毎日からは抜け出すことが出来ました。
転職するならポジティブにスタートを切ってほしい。諦めないことが大切。
異業種への転職が上記の文章からもいかに大変であるか伝わったと思います。でも私の体験を反面教師にして頂きたいです。
それはネガティブではなくポジティブから始まるスタートを切ってほしいという事です。私は現状が嫌だ、抜け出したいとネガティブな理由で異業種へ転職しました。
でもそれが例えば、私はこんな事がしたい、とうようなポジティブな理由であったら、あおの研修時代の辛さも過剰に感じなかったかもしれません。
自分に合った職場、仕事を見付けるのは楽ではありません。自営業でもない限り、妥協しなきゃいけない部分も出てくるでしょう。でも大切なのは諦めないことです。仕事も出会いですので、たとえ異業種でもあなたが伸び伸び働ける職場は必ずあります。
最近のコメント