前職は介護職。転職後はIT業界。時間にもゆとりができ肉体的にも楽になり転職してよかった。

前職:介護スタッフ
年齢:35歳
性別:男性
お住まい:都内
現在:IT企業にて勤務しております。

前職は介護職。夜勤ありの不規則な生活。人間関係、仕事内容、給料を考えると割に合わないと感じていた

転職する前の仕事は介護職で、基本的にはシフト制の勤務体制でした。夜勤ももちろんあり、生活は常に不規則な生活、休日は月に8日固定で連休などにしたい場合は、有給など使うほかありませんでした。

当時、私が持っていた悩みはこの先ずっと年収300~350で終わってしまうのだろうか、年齢いってもずっと介護スタッフでいてしまうのだろうか、将来がとにかく不安で仕方ありませんでした。

夜勤の日の早朝、排便まみれになっている利用者をキレイにして差し上げたり、その時によっては本当にしんどいことも多く、スタッフも年配の女性が多いため、人間関係も場合によっては劣悪だったりしていました。

 

諸々の状態、人間関係、仕事内容、給料、ライフバランスなどを踏まえて考えると、割りにあわないのが現実なのではないかと感じておりました。

会社の倒産を機に転職を決意。

ある日、当時勤務していた施設の社員パート全員が集合させられ、突然前ぶれもなく今月いっぱいで倒産しますという報告が社長からありました。

厳密には施設の管理運営と建物、土地を別企業に売却し、会社自体は倒産ということでした。

あまりにも突然だったこと、次の会社に変わったと同時に今まであった福利厚生などは、切り捨てられ交通費も出ない状態と変貌してしまったため、この業界自体への不安感が大幅に上がってしまったり、いつも自分が考えていた不安が実際現実のものになってしまうのではないかと強く感じてしまったことが、きっかけでした。

国はなんとか、微妙の手当など支給し、どうにかしようと感を出していますが、改善はされないのではないかと感じます。

 

言い方が悪く表現すると、介護業界が大変なのもあと数十年でしょうし、そこまで粘れば今ある問題は勝手に解決されてしまうからです。

転職後はIT業界。設計書の作成やプログラムのコーディング、完成したプラグラムの試験などを担当

色々な不安から、次に選択した業界はIT業界でした。ITといっても、よほどの技術がない限り大手の企業の正社員などには転職はできません。

私の場合は、そんな大手企業に特別派遣で現場常駐となる、SIerと呼ばれる業種の会社に転職しました。
派遣先となる、大手の下請けの会社の部長やリーダーと面談をして、今までの経歴などの説明、そして相手がよければ現場が確定し現場常駐という形で勤務します。

仕事内容としては、フェーズにもよりますが、設計書の作成やプログラムのコーディング、完成したプラグラムの試験などを担当します。

その他、試験を行い不具合を見つけると、その原因調査や影響調査、そして不具合の修正、修正が完了すればそれに対する試験項目書などを作成したりします。

ITのこれからの必要性や利便性を加味して転職を決めた。

ここ数年だけでも、IT分野というのはものすごい進化を遂げています。

私はそういった感覚に今まで疎かったため、電車の改札がいつの間にか便利になっていたり、電子マネーなどの普及がすごかったり、今後絶対に知っていた方がいい業種がITだろうと考え、IT業界を選択しました。

もちろん、他にも理由があって趣味で簡単なアプリを作れたり、ゲームを自作したりできたらいいという考えもありました。

転職前の介護職では、あと30年前後で今ほど職に溢れたという状態はなくなってしまうでしょう。そうなった時、一流レベルの人間しか残れません、

介護職でその域に達する自信もなかったため、今後どんどん伸びていき人材は不足しているというIT業界を選択した考えは間違っていなかったのだと自負しております。

年齢層が若くまとまりがない。経験不足にも関わらずまとめ役をお願いされて困った。

人間関係で困ったことは、基本的に私は30過ぎてから、この業界に転職しているので経験が浅いわりに年齢は上という立場にいます。

したがって、基本的には全員が若い方ばかり、そして上の立場ということもしばしばありました。プロジェクトマネージャーがかなり年下だったり、リーダーが年下だったり、明らかに口が悪そうなリーダーなのに、なぜか私にだけは若干敬語だったり、そういった細かいところがかなりあります。

 

一番困った経験としては、少人数のチームのまとまりが悪く、リーダーが存在いない状態、そして年齢層が若いところから、一番年上である私にリーダーをやってくれと頼まれたことです。

確かに前職ではリーダー経験はありますが、この業界はまだ入って数か月全く分からないことだらけ、そんな状態でも感覚で任されてしまうものあり、立ち振る舞いが難しいところがあります。

相談や本を読みこんで勉強するなどして知識と経験を深めた

とにかく恥をすて、色々な人に聞きまくっていたり、もっと上のリーダーと喫煙所などでさりげなく相談したり、そのリーダーだったらどう対応していたかということや、リーダーがリーダーとして浅かった頃、どう立ち振る舞っていたかなどと、とことん聞きました。

家に帰っても本などを読み漁り、リーダーシップ関連、人に伝える関連、スティーブジョブズ関連、色々な本を読んでは今の現場の状態に当てはめ、現場の人間に当てはめで考えていました。

電車では常にその日のスケジュールをどうこなすか考え、ミーティングでは電車で考えたプランなどを簡単に説明し、実際人を動かす時は、納得いっていない場合などは、プロジェクトマネージャーの意向だから悪いけどお願いなどといって回避したりしていました。

サービス業に比べると楽。融通が利くこともあり転職して本当に良かった

ある意味、サービス業に比べて楽だなぁと感じてしまうことがあります。それは、遅刻しても誰もとくに何も言わない、ライン一本で終了。

休む場合も同じく、申し訳ありませんがよろしくお願いしますという魔法のキーワードさえ最後につければ、簡単に体調不良で休めてしまうのです。

勤務中ももちろん、タバコには基本自由にいける、小腹が減ればコンビニにいったり、デスクでお菓子などを食べていても問題ないなど、仕事は大変は大変ですが、細かいところがゆるい箇所が多々あるので、そういったところはよかったなと感じます。

 

休日も同様で基本的には土日祝日休みなので、家族との時間、ワークバランスも整い、残業が生じてしまえば、残業代は必ず支給されるため、前職にはなかったものが盛りだくさんで入ってよかったと強く感じています。

強い気持ちがあれば転職も乗り越えられる。

異業種に転職する場合、必ず自分の考えていた理想とは全く別の世界だと思って下さい。本当に大変だと思います。

そして、その第一歩を踏み出すことについても、かなりエネルギーがいりますし、まわりからの反対なんかも受けてしまうこともあるでしょう。

しかし、自分の考えたこの業界に絶対にいって、こんな仕事をしている自分になるのだという強い気持ちがあれば、基本的なことは乗り切れるはずです。大切なのは、信念とマインドです。異業種は全て地獄の環境と考えましょう、そこで自分はどうするのか?どう乗り切るのか?それ乗り切ったあと、その地獄が地獄ではないと感じられるレベルになった時初めて、この業界に転職してよかったなぁと感じられるはずです。

最初から楽はきません、もう一度言います、大切なのは信念とマインドです。