有料老人ホームの介護士からホームセンター業務に転職した体験談。給料が格段にアップし、プライベートも充実するようになった

ペンネーム:ぺぺ
年齢:30代
職業:ホームセンター

前職は有料老人ホームで介護士。給与が低くてきついし汚い。会社が利益を追い求めるあまり環境が破たんしていく様を目の当たりにしていた。

有料老人ホームで介護士として勤務していました。
給与が低くてきついし汚い職場としての覚悟はできていましたが、実際は想像を超えていました。
所長の娘が入所希望者のご家族様をご案内する際に、態度が横柄でみなさん「こんな施設には預けられない」と落胆して契約をされないことが続いてしまいました。
空室率が40%を超えてしまい、本来なら要介護度が2までの軽度の方の施設だったのですが、お金が欲しいから重度の方を次々に引き入れて環境が破たんしていく様を目の当たりにしてしまいました。
辞めて条件のいい施設に移ろうか、しかし自分が辞めると入所者のお世話をしっかりしてくれる人が入って来てくれるのだろうかとの葛藤があり、なかなか辞めることができませんでした。

介護士業務を続けていくうちに、自分がこんな条件の悪い仕事をしなくてもいいのではないか?と考えるようになった。

職場の環境がほんの数か月でみるみるうちに悪くなって行ってしまい、入所者のご家族様もお金を払ってやってるんだから私たちのいう事を何でも聞きなさいという高圧的な方が増えてきてしまいました。
フロア内は重篤な入所者様の対応で走り回り、ご家族様の理不尽なクレームの処理などをしている際に、人を助けるための仕事をしたいと思って飛び込んだこの業界では、そのんな感情を持っている人から潰れていくと感じました。
結論として、介護士は障害を持っているお年寄りたちのお世話をするという接客業なのだと気が付いてしまった時に、別に自分がこんな条件の悪い仕事をしなくてもいいのではないか?このように考えてからは仕事が雑になりましたし、精神的におかしくなりかけてきたのが自分で分かりましたので転職しました。

転職サイトに登録後、複数の転職エージェント担当者と面談し仕事を紹介してもらった。

介護業界は収入が少なくて激務なことから他の職種を探すことにしました。
しかし、自分から営業に出かけて仕事を取ってくるということができるようなメンタルはありませんでしたので、転職サイトに登録をしてどのような職種があるのかを眺めていました。
その際に複数の転職エージェントからのオファーをいただき、担当者様と面談をさせていただいた結果、すぐに働きたかったので給与面はできるだけ低く設定して、紹介していただいた会社の面接に挑みました。

転職エージェントの担当者は報酬を得たいという態度が見え見えだった

自分の知らない職種がこんなにあるとは知りませんでしたので目の前に未知の世界が広がっている感覚でした。
また、介護業界の激務や薄給を経験していたので、雇用条件等にはわりと目を瞑って転職活動ができたので早めに次の仕事が見つかりました。
もっとはやく転職活動するべきだったと思う反面、介護の仕事をしているからこそ色々と見えてくる側面がありましたので、介護士の仕事が私の人生で役に立っていたのか邪魔な時間だったのかとしばらくは考える日々が続きました。
転職エージェントの担当者を見ていても、人の転職の役に立ちたいという感じよりは、いい人材をクライアントに紹介をして報酬を得たいという態度が見え見えでしたので、結局は介護と同じでこの人達もたんなる営業なんだとも感じました。

給与が格段にアップ。平日に街に出かけて遊びに行けるようになり、プライベートも充実。貯金も目標通りに積み立てている。

介護士時代は夜勤もあって2交代制のシフトになっていました。
夜勤は断ろうと思えば断れるのですが、一回当たりの夜勤手当が6000円付くこともあって、夜勤をしないと生活が成り立たないことから全てシフトに入りましたが、昼も夜も働くことでライフスタイルが滅茶苦茶になってしまい、健康診断での数値もかなり悪かったのが、ホームセンターという営業時間がはっきりとしている会社に入ることが出来ましたので、思った通りに身体を動かすことができますし、土日祝日はシフトが入ってしまいますが、給与面が格段に良くなりましたので平日に街に出かけて遊びに行けるということでプライベートも充実していますし、貯金も目標通りに積み立てて行けているので大満足です。

第三者に相談に乗ってもらい、自分が憧れている企業に応募してみたり、環境をがらりと変えることも必要

3年以内に職を変えると欠点が付くから無理して続けるように言う方もいますし、仕事のマニュアル本なんかでもそのようなことを書いているのを目にしたことがあります。
しかし、この業界は向いていないと思ったり、この業界は好きだけど会社自体が自分にはなじめないと思えば第三者に相談に乗ってもらって、自分がどの仕事に向いているのかを客観的に見てもらう事も必要な事だと思います。
今は雇用環境が非常に良くなっており、一部の業界では人材を奪い合っているほどなのですから、ダメ元で自分が憧れている企業に応募してみるとか、環境をがらりと変えるためにまったく自分が興味を持っていなかった職種を見つけて働いてみるなどの考えも持ち合わせることも必要だと思いますよ。