前職は某派遣会社の契約社員。転職後はWEB制作会社。Webで情報収集することでモチベーションを上げることができた。

異業種太郎
30歳

WEBサイトクリエイター
埼玉県在住

前職は某派遣会社の契約社員。国内最大手家電量販店でスマートフォンの販売をする仕事。休みが少なかった。

某派遣会社の契約社員として、某国内最大手家電量販店でスマートフォンの販売や、お客様にご購入いただいた後の端末の初期設定、不具合の解消を行う部門に配属されていました。

給与額(時給¥1,700)や、ご購入後のお客様に便利な使い方や裏技的な、あまり一般的には知られていない便利な使い方を設定した際の「ありがとう」というお言葉や、リピーターになり私を訪ねてご来店いただけるようになったことがにやりがいを感じていました。

しかしとはいえ販売をしなければもちろん売り上げにはなりません。配属店舗及び屋号そのものから求められるものは一に数字。二に数字。寝ても覚めても数字です。もちろん、ビジネルというものはそういうものだと頭では理解していましたが私自身が売上だの達成率だのにどうしても貪欲になれず、葛藤を覚えていました。

また、サービス業の性質上年間を通しての休みが非常に少ないというのも現状でした。年間休日96日で、100日を割るのです・・。

結婚も考えていたこともあり、休日を充実させたいことから転職を決意。

様々な理由がありますが、一番は休みが少なかったこと。
私自身は土日祝や大型連休が仕事であっても苦ではありません。しかし、世間様の休日が落ち着いたのであればその分の休みをどこか別の閑散期で帳尻合わせをしたいというのが理想です。

しかしその職場は毎年「今年こそは人員を補強し、休日を充実させてゆく」という抱負を打ち立てるのですが結局本気ではないのでしょう。

1ヵ月後には目の前の業務に忙殺をされ、先に述べた抱負はもはや口に出すことすら憚られんばかりの空気になります。

その頃はまだ独身でしたが、当時付き合っていた彼女(現在の妻)と今後家族になりやがて子を授かった際、家族との時間が極端に少なくなるなと危惧していました。
実際、私の周りの話では「販売員は離婚率が高い」が通説でしたし、「家族を犠牲にしてまでも働く者が何よりも素晴らしいのだ」という美徳が存在していました。(もちろん考え方、価値観は十人十色なのでそれが良い悪いの話ではなく、私には合わなかったということです)

「このままでは家族との時間が取れなくなる・・それだけは嫌だ」というのが転職に踏み切った最大の理由でした。

転職後はWEB制作会社。アルバイトした後に正社員として登用された

退職後、WEB関係の職業訓練校にて3ヵ月間、基礎の基礎を学んだのちに現在在職中の会社にアルバイトとして入社をし、半年後に正社員として登用されました。

実際の業務内容としては某大手家電量販店(まさかのここでも家電量販店が出てきました・・)や、某写真撮影スタジオ、某野球やサッカーの球団ウェブサイトなどを取り扱っています。

まず取引先に出向をし(場合によっては自社に出向いていただく)、実際に制作をするサイトやランディングページやコンテンツの要件を定義し、その場ですぐに試算できる内容であれば発生費用金額を提示します。

大抵は即決はしませんが即決の場合は帰社後に制作グループと打ち合わせをし、ちょっとしたコンテンツであれば口頭ベースで制作を開始し、大型サイトになる場合はまずワイヤーフレームを作ってから・・という、一般的なWEB制作会社と同じようなワークフローになっています。

休日を確保するためにも異業種のほうが良いと思ったことから転職を決めた

まず私の場合は休日が少ないことが1番の理由であるからして、同業種では同じような販売員、または営業職に限られることがほとんどだと思います。

そうすると結局休日が少ない上に休日対応が増えてくるので、思い切って異業種へ転職をしました。
あえて利点を店舗出向型の勤務ではお店の閉店時間が帰社時間にもなりますので、確実に就業時間が固定されている(繁忙期を除き)というところは利点だったのかなぁと思います。

大抵はシフト制だと思うので、早番・中番・遅番で勤務時間帯の調整が可能なのも利点かと。しかしながら結局のところ責任者クラスになるとシフトなどあってないようなものなので結局は販売や営業系は・・
というジレンマがありつつも、先々のことを考えて異業種へ就きました

現場の指揮が上がることがあった。

私のいる業界は良くも悪くも腕前第一です。スキルがあればどこに行っても重宝されますし、無ければ腐っていくだけです。

しかしその例に漏れるのが「スキル・知識はないが人柄が良い」タイプです。人間関係で困ったのがまさしくそこで、直属の上司が業務的にあまり知識及びスキルがなく、しかしながら「彼は優しくていい人」という理由で重要ポストに居座り続けています。

当然、社内外の潤滑油としては彼の存在は必要不可欠ではありますが、ケセラセラでイエスマンであるがゆえに私を含め同僚、先輩、後輩も急な要件定義の変更や納期直前でのクライアントからの改修要望を全て飲み込み、実際の作業者へは労いの言葉があるわけもなく。

当然現場の指揮は下がる一方で今はそこをどうすれば良いかというのが、人間関係で困ったことですね。

誰よりも早く出社し、誰よりも早く退社した。掃除も自ら積極的に行った

まずは周りを巻き取りました。それと人間だけではなく仕事自体も巻き取りました。
彼はだめだ、なんとかしてくれ、我々はこんなにも頑張っているのだからと声だかに叫んだところで周りは無視、またはそうだね大変だねというそれっぽい言葉をかける、もしくは優しい人であれば説教を垂れてくれるの3択で「よしそんなに頑張っているのだな、では俺が一肌脱ごう」とはならないのです。

そうであれば何が必要なのか。行動です。

まず誰よりも早く出社をし、誰よりも早く退社をしました。手が空いた時はまず諸先輩方に「何か仕事をください」とアピールをし、それでも手持ち無沙汰があるようでしたら自分だけではなく周りの人のデスクを掃除したり、またトイレ掃除も行いました。

「何故俺がこんなことを・・」とも感じましたが、これで現状が変わるなら安いもんだと、食いしばりながら取り組みました。

やる気や元気があればどんな職種だろうとやっていけることを実感。

前職は、「足」と「口」と「目」で仕事を取ってきました。
しかし現職は「手」と「目」と、時に「口」です。「足」が「手」になるだけで、こんなにも大変な思いをするとは正直、考えていませんでした。

異業種に転職するにあたってありとあらゆるリスクの想定は済ませていましたが、いかんせんリハーサルを行えないジャンルなので、「ここまでは思いが至らなかったな・・」というのが率直な感想です。

私は新たなことへの挑戦やチャレンジ自体は好きなのですが、これがもっと年齢を重ねてからの異業種であればとんでもない労力になるだろいうのは自明の理ですね・・

あとは、どの業界でも通じるのが「やる気・元気」です。まだまだ昭和のおっさんが重要ポストを占めている時代であれば、その二つでなんとでもなるとも感じています。

暗雲が存在しているということは、その暗雲の向こう側には、光がある

異業種転職。
転職市場自体がとても盛んになってまさしく売り手市場の到来。今後はさらなる市場の拡大が見込まれていますし、異業種というものの敷居自体も下がってくるでしょう。

今はウェブでなんでも手に入る時代で、それは知識もまたしかりです。異業し転職に成功をした諸先輩がたのブログやレビューで、なんだって自分を奮い立たせることができます。

今、異業種転職を希望していてそれでも不安が拭い去れないという人に、自分はどのような言葉をかけてあげられるだろうか。

それは「きっと大丈夫」です。この先が不安で、大変で、どうしようもない暗雲が立ち込めていると感じている人はきっと多いはずです。しかし今眼前に暗雲が見えているということは、危機管理能力に優れているということなのではないでしょうか。

そして暗雲が存在しているということは、その暗雲の向こう側には、光があるということです。

だから、あなたなら、大丈夫です。できるだけ思いを巡らし、ありとあらゆる情報を駆使して、きっと異業種転職を成功させてください!