前職は家庭用品電気治療器の営業職。転職後は介護職。プライベートの時間もできて転職してよかった。

ニックネーム:たこすけ
年齢:34歳
性別:男
職業:会社員(施設ケアマネジャー)
お住い:京都府

前職は家庭用品電気治療器の営業職。スポーツクラブにてセールスする仕事。契約を取ることが大変だった。

営業。
家庭用品電気治療器(約55万円)の販売員。

スポーツクラブに体験スペースを設ける。期間は1ヶ月半ほど。スポーツクラブ会員は無料で何回でも体験できる(続けないと効果がわからない)。

販売員はスポーツクラブ会員にひたすら声をかけまくって、体験して頂く。体験とは、20分間、椅子に座るだけです。

椅子の上には薄いマットのようなものが敷いてあり、そのマットと機械とがコードで繋がっており、電気が流れる。電気と言っても痛くも痒くもない。全身に電気を流すことで血流をよくして、新陳代謝を上げることで頭痛、便秘、不眠、肩こり等が改善される、というものです。ヘルストロンが有名ですが、私が取り扱ったのは別商品でした。

スポーツクラブには売上金額の20%ほどを渡していました。

最所は楽しくできますが、体験期間終了に近づくと、値段を提示し、商品の良さをガンガンアピールして、若干押し売りのようにしなければならず、社長からは「なんで売れんのだ!?」とどやされ、体験してくれている会員さんはと販売の時期になると「売りにきた」と対応が冷たくなり急に体験に来なくなります。

当然、売る為に行っているわけですが、高額商品であり、なかなか売れず、胃が痛かったです。

なかなか売ることができず営業が向いてないこと実感し、転職を決意。

完全歩合制であり、10台も売れば月給50万円以上となりますが、1~2台とかだと、15万を切る程度になりました。私は全然売れませんでした。

新卒で入った会社であり、営業には向いていないと思いました。給料はもちろんそうですが、10人程度の小さい会社で、社長からの罵詈雑言が耐えられませんでした。

「仕事なめんなや!」「給料泥棒!」など平気で言われてました。社長に給料についての不満を伝えた時に襟元を掴まれて「はぁ!?何言っとんのじゃ!」と言われた瞬間に、”もう無理!”と思い、その場で「もう無理です。辞めさせて下さい。」と言いました。

床に投げつけられて、こそこそと荷物をまとめて帰りました。引き継ぎ等がなかったのは不幸中の幸いでした。絶対ブラックだったと思います。

転職後は介護職。片付けから食事介助、入浴介助など介護職全般を担当。

施設での介護職員。
仕事内容は、入所者様の介護全般です。朝の離床介助、車椅子への移乗、移動介助、食事の準備・片づけ、食事介助、口腔ケア介助、排泄介助、入浴介助等。業務に慣れてくれば、夜勤業務も追加。業務はシフト制で毎日時間単位でやる事が決まっています。

自分がいなくても別の職員がカバーできます。それ以外は、日々の入居者様の様子をカルテに記入やサービス担当者会議(利用者様の様子を職種間で情報共有、目標の統一化が目的)の出席、ケアプランの作成等です。ケアプランの作成は、本来ケアマネジャーが行うものですが、介護職員がケアマネジャーの名前を使ってケアプランを作成、ケアマネジャーの資格を持っている上司が確認するというところでした。

ケアプランに関しては介護職員が作っているところも多いと聞いています。

スキルや経験がつめることに魅了を感じ転職を決めた。

年齢不問、未経験可で安定収入(月給18万円以上)、募集箇所も多く、人の役に立つ、これからの時代に必ず必要な職業という事。

また介護職員から実務経験3年で介護福祉士、実務経験5年でケアマネジャーとスキルアップが望めるという事に魅力を感じました(現在は介護福祉士、ケアマネジャーともに実務経験だけでは受験資格はえられませんのでご注意ください)。

仕事を選ぶにあたっては企業説明会等、医療・介護系だけでなく他の企業説明会にも多数行きました。私の経歴は短大卒で、資格もなく、また特にやりたい仕事があるわけでもなく、何となくフリーターは嫌だなぁという理由もありました。

企業説明会に行く中で、未経験の人が多いですよと言われる事が多く、自分でもできるだろうと思い、選びました。

人間関係で合う合わないがあり気を使うこともあった。

職場の介護職員は70人ほどで、50代の女性が多く、グループわけがかなりありました。いじめなどはなかったですが、○○さんには当たりがきついが、××さんには優しい、なんてことはよくありました。リーダー格の人(特に主任など役職のある人)にはいい顔をする必要がありました。

みんなで仲良くやればいいのにとは思いますが、考え方の違い、性格の違い、仕事の出来・不出来等からどうしても好き嫌い、合う合わないはありました。

私自身も嫌いな職員はいました。特に夜勤の時は2人きりになるので、極力話をしないよう、最低限のコミュニケーションしかとらないようにしていました。そういうものは相手にも伝わるので、相手もあまり話しかけてはこなかったです。

リーダー格の人とのコミュニケーションを図り、話も合わせるように心がけた。

私は入社当時は20代、男性で、誰からも比較的好かれていたのでたいして困ることはなかったです。ただ、リーダー格の人主催の飲み会や遊びなんかは積極的に参加して”あなたについていきますよ”とアピールしていました。

リーダー格の人が「○○さんのここが悪い。」「××がダメだ。」などの話が出た時は、「そうですよね。」とひたすら話を合わせるだけ合わせていました。

八方美人だったと思いますが、それで特に問題なかったと思います。またリーダー格の人からの仕事は極力断らない、多少自分がしんどくても引き受けるようにしていました。リーダー格の人に認めてもらえることで、自分の立場が安定するのを周りの先輩(特にダメだと言われている先輩)を見て覚えました。

プライベートの時間も確保できて転職してよかった。

転職してよかった。
営業職は多くが歩合制で、自分が頑張った分だけ給料に反映されるというのは大きな魅力です。当然ですが、成果が認められなければ給料にもつながりません。

私は介護業界に転職しました。給料は確かに安いですが、プライベートはしっかり持てますし、未経験でもルーチンワークなので、わりと簡単に慣れる事ができました。排泄介助も最初はどうだろうという思いがありましたが、仕事だと割り切れば比較的抵抗なくできました。親の排泄介助はできなくても仕事ならできます。

私は未経験の介護職員→介護福祉士→ケアマネジャーと順調に資格も取ることができました。給料はさほど変わったわけではないですが、やりがいとしては増えてきたと思っています。転職して本当によかったと思っています。

何を重視して働くのかをしっかりと意識して転職すればきっといい職場が見つかる。

新卒から一か所のみで働いている方はすごいと思います。しかし、日本国内にはたくさんの仕事があり、人には向き、不向きが必ずあります。仕事でつらい思いをしているのであるならば、違う職種を探してみるのも一つだと思います。

あなたにあった仕事が必ずあります。仕事を選ぶ際は、何を重視するのかが大事になってきます。お金を稼ぎたいのか、プライベートを充実させたいのか、工場のようにルーチンワークでもくもくとやりたいのか、人と接したいのかetc・・・。当たり前ですが、給料が高い仕事は大変です。

大変な理由は肉体的にしんどいのか、精神的にしんどいのか2種類あると思います。給料が高くて楽な仕事はありません。もしそんな仕事があれば何かしらの理由が必ずあります。人生は一度ですので、後悔しないよう、頑張ってください。