前職はアパレル販売。転職後は営業職。異業種に転職すると大変なこともあるが、挑戦すれば出会いも成長もできる。

ペンネーム:ゆう
年齢:32歳
性別:女性
職業:営業職
お住まい:静岡県

前職はアパレル販売。ショッピングモール内で朝9時から夜23時まで勤務。

アパレルの販売をしていました。年中無休のショッピングモール内にあり、営業時間も朝の9時から夜23時までと長かったです。
早番・中番・遅番の3つの時間帯をシフト制で回すので、勤務時間は日によって変わりました。

基本的には店舗にいらっしゃったお客様への接客、入荷商品の陳列などが仕事内容。
店舗の店長をしていたこともあり、2日間の連休を取ることも5年間くらいできませんでした。

もちろん土日祝日の休みは確実に出勤。友人の結婚式でも、繁忙期は参列できないこともありました。
仕事自体はとても楽しく、スタッフにも非常に恵まれていたので不満は一切ありませんでしたが、やはり休日が人と合わないことで交友関係が狭まる感覚はありました。

結婚を機に夫と休みを同じにするために転職を決意。

転職をしようと決意したのは、結婚をして旦那さんに「同じ休みの仕事をしてほしい」と言われたことでした。

また、キャリアアップを望んでいたので、全国転勤が将来的に確実にあることも旦那さんとしてはいやだったようで、かなり強く言われて転職することにしました。
ちょうど、自分の採用したスタッフさんも育ってきており、手を放せるタイミングだったこともあり、今ならば…と。

ただやっぱり、5年以上続けた仕事で馴染みのお客様も多く、私自身も楽しくやりがいを持っていた仕事だったので、人に言われて辞めることには抵抗がありました。
それでだいぶ喧嘩もしましたし、心の中では納得しきれないまま「女性だから」という世間的な流れで転職した気がしています。

転職後は営業職。私立学校で学生を集める営業。

転職後は営業職と、営業がない時には事務全般を請け負っています。
私立学校で学生を集める営業なので、公立校へ出向いて先生方へ自分の学校の紹介をしたり、直接生徒に向けてアピールすることも業務内容です。
月に何回か外を回って広報活動をする。

そのための準備も自分で行うので、公立校の進路状況をチェックしたり、卒業生の動向をリサーチしたりといった簡単な調査や資料づくりも行っています。
場合によってはPOPを作ったりもします。
事務全般に関しては、入学後に発生する経理が関わらない書類をチェックしたりしています。教務事務のような役割に近いかもしれません。
専門的な知識は特に必要なく、基本的なパソコンスキルがあれば問題なくできる業務なので困ることはありません。

土日休みであることを条件にしたため異業種に転職した。

一番は「土日祝日が休みであること」を条件にしたからです。
最初は事務職が良いのかなと思って応募したり受験したりしたのですが、実務経験や資格が全くないので不採用が続き、学校であればカレンダー通りに休日があるのではと思い応募。

仕事の内容としては、接客をずっとしていたので、営業でもできるだろうとほぼほぼ考えずに異業種に飛び込みました。

実際のところ、接客と営業は若干異なる部分はあるものの、人と関わって話をする部分は同じで、自分が一番好きな仕事はそのまま引き続きできている気がします。
また、いずれは事務もやってみたいと思っていたので、営業に出ない日は事務仕事があるという部分も将来的に使える気がして今の仕事を選びました。

転職後は人間関係で戸惑った。陰口などにもうんざりした。

接客業はよくも悪くもはっきりとした人が多いので、陰口を言ったり、後々まで遺恨をひきづったりはしないのですが、
事務方の仕事をされている方は(というよりはその職場がかもしれませんが)裏の顔と表の顔の使い分けがものすごくはっきりしていて、戸惑いました。

その場で確認してOKをもらったことについて、後で他の人に「あれはちょっと…」と文句を言っていたと判明したり。
本人がいないところでの陰口のすごさにもうんざりしました。

直接言えばいいのに…と思いつつ、完全に同意を求められるのがしんどかったです。
接客をしていた頃は、同じスタッフや他の系列店の方、上司とよく言い合いをしていたので、そういった張り合いがないのはさみしい気がしています。

これまでの仕事とは違うと割り切って、自分の話し方を変えた。

最初は「その場で言ってよ!」とか「本人に言ってよ!」といらっとしましたが、
だんだんそういう人種なんだと慣れてきてうまく本音を引き出すよう工夫するように自分の話し方を変えました。

仕事内容に困ったことが特になかったので、先輩に頼るということもしなかったのが良くなかったなと反省し、うまく先輩を立てるように工夫。
仕事と関係のない部分で、気を遣わなければいけないのは非常に面倒な気もしましたが、それで仕事が止まったり業務が円滑に流れない方が困るので、これまでの仕事とは違うとわりきって考えるようにしました。

陰口に入ることはしませんでしたが、にこにこと聞き流すようにしていたらそれで十分だったようで、その部分についてはもう感情を全く出さずに対応しています。

異業種でもある程度の対応はできた。挑戦を続けたいなと思えるきっかけにもなった。

正直、業務内容が本当に大きく変わるものでなければある程度の対応はできると思いました。
いきなり肉体労働…とかでなければ。

また接客をずっとしていたら出会えなかったような人種に会えたり、今までお客様としてお会いしていた方と仕事をするようになったり、新しい経験が積めたのはよかったなと思っています。

一方でやはり以前の仕事をそのまま続けていたら、どこまでキャリアアップできていただろうと思うことはあるので(仕事内容・役職・給与面すべてにおいて)後悔が全くないわけではありません。
ただ、あまり大変さがない転職だったので、また全く違う業種へ転職してみたいなという思いはずっと持っています。
戻るのではなく、挑戦を続けたいなと思えるきっかけにもなりました。

戸惑うこと、大変なこともあるが、挑戦すれば出会いも成長もできる。

戸惑うことも大変なこともあることはありますが、新しいことに挑戦すればまた新しい出会いがあり、成長があります。
これまで自分がやってきた経験が全く活かせないということは、よほどのことがない限りないので、これまでの経験を活かしながらもっと活躍できる場所があるかもしれません。

消極的な理由での異業種への転職でもいいと思います。転職後にどんなことをするかの方がはるかに大事だと思うので。

また本当にどうしても合わなければ戻ることもできますので、やってみたいという気持ちを大切にしてください。
業種が変わると、一緒に働く人や関わる人のタイプも変わるので、今までのやり方をそのまま通そうとだけはしない方がいいかなとは思います。