前職は全国展開のホテルチェーン店。転職後は看板を取り扱う技術職。継続することで新しい仕事も慣れることができる。

ニックネーム:ヒッキー
年齢:43歳
性別:男性
職業:サービス業
お住い:愛媛県

前職は全国展開のホテルチェーン店に勤務。

私は20年間全国展開をするホテルチェーンで働いていましたが、そのホテルがその地から撤退することになりました。転勤で来たにも関わらず20年住んでいたので、子供もでき中学に上がったばかりだったので転勤の話を断りその地で就職活動を行いました。

安定した収入はなくなるのですごく悩みましたが、やはり子供のことを考えると精神的な不安は与えたくないと考えて退職の3ヶ月前から就職活動を始めました。ホテル業の接客の経験があるので、売り場や営業の仕事がないかを調べ上げていくと意外に募集をしていたので何とかなると思いました。

自己分析をもう一度行い履歴書に自分の個性をしっかり書き上げて面接官と話をしっかりあわせて臨みました。

ホテルの撤退とともに転勤の話が来たのでこれを機に転職を決意

当時の状況でその都市は開発も進み国体などのイベントが開催される予定もあり求人もあるだろうと思いました。それに転勤すれば二重生活になり余計にお金がかかるのではという思いもありました。

そして実際にいろんな人に相談を持ちかけたところ面倒を見てくれる隣人がいたので、最終手段としてそこにお世話になろうと地元のホテルを色々と探しました。しかしホテル業は給与面で折り合いがつかずに、車の販売会社も最終面接まで行きましたが、返事に時間がかかるということだったので諦めて隣人の会社でお世話になりました。

ホテル業から内装関係の建設業への転身でしたので、すごく不安で、自分は素人だということを伝えましたが、じっくりと教育するから大丈夫ということだったので時間はかかるが技術を身につけようと考えて決心いたしました。

転職後は看板を主に取り扱う技術職。現場での作業工程を組む仕事。

転職した仕事内容は技術職です。内装業ということでしたが、主に看板を取り扱う仕事でした。簡単な看板から、基礎の上に立てる看板と幅広いものがありました。建設会社や銀行の下請けでしたので、そこから依頼があれば現場に行き作業を行っていました。

指示をもらい現場に行き寸法や周りの状況をみて作業工程を組み、必要であれば高所作業者を手配したりしました。特に大きな仕事は銀行の看板の取り付けです。5mくらいの駐車場を案内する看板もあれば10mの銀行を表示するメイン看板もありました。

さらには建物に取り付けるための箱文字を使った看板の製作と取り付け作業を行いました。実際に看板を埋め込む際にはホームセンターで砂利と砂とモルタルを買い、現場で混ぜ込み地中に埋めて看板を取り付けたりしました。

ホテル業界の中でもこれから需要が出そうな仕事を考えて転職を決めた

同じホテル業を選んだ際に考えたのはホテルは基本的に利益率が薄い業界なので給料は上がらないことを考えました。そこで自分なりに色々考え、時代も高齢化社会に移っていくのでリフォームすることが多くなってくると考えました。

そこで人手が足りないという知り合いの会社と面接をしたところ最低条件の金額を給与面で提示して相談したところそのくらいなら何とかなると言ってもらいました。実際に会社訪問をさせて頂くと大手地方銀行の下請けとなっていったので、安定した会社であるし努力しだいで給与が上がり賞与もあるのではと考えました。

そういう会社の将来性が見えてくれば、自分の将来も安定してくると考えてその会社に就職をお願いいたしました。

専門用語がわからず聞ける人も限られている状態だった。

建設業の知識がない状態で入ったので、用語がまず分からず上司との話がかみ合いませんでした。口で説明しようとしても部品の名前や作業の名前を言葉にすることができずによく何が言いたいんだといわれました。

そして会社に工具がたくさんありましたが、何をどう使えばいいのか分からずに一度聞いても分からず二度目も聞こうとしたら一度教えているから自分で解決せよと言われました。

ホテル時代の新人の時もそうだったのですが、たくさん作業がある中で全てのことを一度で覚えるのは無理でした。そこで別の人間に尋ねるということはできたのですが、転職した会社は従業員は5人で社長とその奥さん、事務員と上司だけだったので相談するのは上司だけだったのでなかなか厳しかったです。

仕事ノートを作成し、メモにまとめた。わからないことは叱られるも覚悟で質問をした。

最初から作業工程をメモしていましたので、それを見返しながら仕事を行いました。その日の作業はその日のうちに振り返りしっかりと作業工程をノートにまとめました。

そういうこともあり何となくはやり方を思い出してやるようにして、本当に行き詰ったときは叱られるのを覚悟して聞きなおしました。

そうすれば言われる内容も変わってくるので何とか凌げるようになりました。そうして継続していけば半年くらい経過すれば一日の流れが体に染み付いて何とか慣れてくることができました。

入社して最初の1ヶ月は皆優しかったのですが、2ヶ月が経過してくるとよく怒られ苦しい時期を過ごしましたが、繰り返し作業を見直し、日ごろから作業内容を復習していけば徐々に仕事ができてきます。とにかく先を考えて行動したのがよかったと思います。

人間関係がうまくいかずに苦労もある

正直言ってこんなはずではなかったと言うのが第一印象です。その会社は他にも従業員がいましたが、人間関係がうまく行かずにやめたみたいです。

その穴埋めとして私を強く誘って頂きましたが、私としては初心者だったのである程度長い目で見て欲しかったのですが、入社して1ヶ月くらいで一度言ったから自分で考えろということで二度目は教えてくれませんでした。

そして聞こうにも聞けないので自力で何とかやってみましたが、やり方が違うらしく、それが上司に気に入らないらしくて1時間くらいの説教がはじまりかなり苦しかったです。

入社前は簡単な仕事だからと言われていたので、ある程度自身はありましたが、いざ入社してみると用具も工具の名前も使い方も全く分からなかったです。やはり中途からの技術職はよほど好きでないとできないかもしれません。

転職は計画性を持って取り掛かるが一番大事

異業種に転職する事は最初はかなり精神的に苦しいと思います。それまでにやってきた仕事が全く役に立たないからです。

新しく入った会社も中途採用だとある程度即戦力を望んできます。それに応えるために中途入社後はかなり飛ばして業務を身につけるべきだと思います。

そのためにはやはり転職するのは計画性を持って取り掛かるのが一番だと思います。次の転職のためには次に自分が何になりたいのかを日ごろ自己分析しておいて、趣味の域において多少はたしなめておけば、取っ掛かりも早いと思います。

いずれにして転職してからは人間関係が一番の悩みになると思うので、自分を理解してくれる人を見つけることも重要です。よってコミュニケーション術も必要になると思います。