前職は美容師。転職後は病院の医療事務。自分の働いた経験を元に転職先を探すことで自分にピッタリと合う仕事を見つけることができる

ペンネーム:ゆき
年齢:33歳
性別:女性
職業:医療事務
お住い:千葉

前職は美容師。新米時代はシャンプーを担当していた。

転職する以前は美容師をしていました。
私の勤務するサロンは4店舗を構えていましたが、私が配属された店舗は一番忙しい店舗でした。
忙しいということ自体はやりがいがあり、苦痛ではありませんでしたがそれによって先輩や上司の態度が変わることが辛かったです。

忙しくなるとバックヤードでの会話や態度が荒く、お客様に聞こえてしまうのではないかといつもヒヤヒヤしていました。

そのイライラの捌け口は一番の後輩のである私でした。まだシャンプーしかできなかった頃、先輩方指名のお客様を次々にシャンプーしなければいけません。

ですが、私の体は一つ。どうしても追いつかなくなります。カラーの色が入り過ぎてしまったりするのでシャンプーしかやることがない新米時代のほうが苦労が多かったです。

税金や専門技術を磨くための勉強代も自分持ちだったため給料面で不満を感じ転職を決意

転職の一番の理由はお給料でした。私の会社は税金を払ってくれないため、全て自分で役所に行き税金や年金を納めなければなりませんでした。
それに加えて交通費も支給されないので、交通費もお給料から支払っていました。

さらに、美容師は練習が不可欠です。練習をしなければ、技術は衰えていきますし流行りのヘアスタイルの研究も大事です。その練習に使った、カラー剤、パーマ液代、ウィッグ代が全て給与天引きとなります。

よかれと思い一生懸命練習するとお給料がその分、どんどん減っていきます。私は家庭の都合上、自立することが必要でした。きっとサロンによってお給料形態はさまざまだとは思います。ですが、私は悩んだ結果、美容師という職業自体から離れようと決めました。

転職後は病院の医療事務。受付や電話対応などの業務

転職後は事務として働きはじめました。病院の医療事務です。個人病院であれば、受付やカルテだし会計や月末レセプトなども行うとは思いますが私の病院は総合病院だったので、私の業務は受付や電話対応のみでした。

それでも、朝は9時前には患者様が20人近く待っているような病院なので毎日多忙で定時はあっというまに過ぎてしまうという生活でした。

流れとしては、来院された患者様の症状から何科へ行けばいいかの相談に乗り、カルテ作成や保険変更、作成したカルテを渡し、診療科へ案内する、という感じです。それ以外に外線の電話対応、クレーム処理、予約患者のリスト作成などが毎日の仕事でした。忙しいのは慣れていたので、それなりに充実した仕事でした。

給料面や帰宅時間、医療という職業の安定性を見込んで転職を決めた

転職をするにあたって、異業種を選んだ理由はいくつかあります。
一つ目は前述でもお伝えしたお給料面です。正直、他の職種からしたら年齢からすると三分の二ほどしかいただけていないと思いますが、毎月きちんとお給料があるのはありがたいです。

二つ目は帰宅時間です。美容師の時は閉店してから練習をするので、終電で間に合わないことがおおくありました。そのたびに心配してくれた家族が車で迎えに来てくれていたので帰宅時間が遅くならない仕事がいいと思いまいした。

ただ、この件については少し誤算がありました。美容師ほどではありませんが、医療事務もかなりのハードワークが続き、家族を心配させてしまいました。

三つ目は安定しているからです。この先、もっと高齢化になり病院の必要性が今以上に上がりますし総合病院なのでつぶれることはないだろうと思ったからです。

同世代の人がおらず、年齢の幅が広かったので間を取り持つのが大変だった。

医療事務は一般的に女性が多く働く職場です。未婚の女性も多く、結婚して退職する先輩も多かったので大先輩は未婚、私と同年代の人はほぼおらず、後輩は若すぎるくらい若い子たちだったので間を取り持つのが大変でした。

後輩の指導も大変で、院長なども出席される有名ホテルで行われる忘年会や新年会での服装やマナーもイチから全て教えました。
派遣社員と社員の距離にも苦労しました。

社員は派遣の動きが悪いと文句を言い、派遣社員は社員が喋っていて動かないと文句を言い。。私は派遣でしたが、社員の方の口添えのおかげで社員に昇格したので、派遣時代の中でも社員の方に気にいられていたようなので文句を言われることはありませんでしたが、逆に間を取り持つ形になってしまいたいへんでした。

無心になってもくもくと自身の仕事に集中した。

上記で記載したとおり、どこに行っても板挟み状態にされることが多かったです。私の絶対していたことは、お互いの文句を聞きますがそれに乗っからないことです。

悪口は聞き流し、ただ聞く。同意もほぼしません。私なりに角がたたない程度に言い回しをうまくかえながら相手のフォローにつとめました。

あとは無心になってはたらきます。私の仕事は一番は患者様だと自分に言い聞かせ、窓口が開いているときはたとえ社員がおしゃべりに花を咲かせていても。たとえ派遣社員の仕事が遅くそれにたいして文句が出そうになっても、それ以上のことを考えないように仕事をします。

派遣社員にはあとで注意し、社員にはお願いしたい仕事があるなら低姿勢でお願いしにいきます。

いいバランスで立ったり座ったりできるので体も楽になり、給料面にも満足できた。

私にとって仕事はやりがいというよりも生活の糧です。ですが、転職活動のときにしっかりと自分に向き合い、異業種で働くと決めたので、医療事務は自分に合っていると思います。

好きな接客で動き回りますが、疲れる立ち仕事だけでなく、腰痛がひどくなるような頭を使うパソコン業務だけでもなく、いいバランスで立ったり座ったり出来ているおかげで、美容師のときよりも体も随分楽になり、安定したお給料をもらえているだけで満足です。

人間関係でのゴタゴタはありますが、きっとない会社のほうが珍しいでしょうし、私自身はうまく立ち回れいたと思います。仕事もそれなりに楽しく、忙しく働き定時で帰宅できたときの解放感は最高です。

美容師では考えられなかった仕事のアフター5と呼ばれる飲み会や買い物も行けるようになりました。

転職したい理由を明確にして探すことで自分に合った仕事が見つかる

仕事はどんな仕事も大変です。人間関係、肉体労働、多忙、暇疲れ。まずは異業種に転職したい理由をきちんと考えいくつかの答えを明確に出すことが大切だと思います。

私は美容師を経験し、給料と帰宅時間、安定を優先しました。なので、転職するときもその軸がぶれないような職種を考えました。

あとは事務だけより、動きがあって美容師のときに接客は楽しかったので接客もできるといいなと幅を広げて考えていきました。一度、働いている分、憧れの職種のことも冷静に判断できることが転職を考えるうえでの一つのメリットだと思います。

デメリットがない、もしくは少ない会社を選ぶのではなく、一度働いた経験から自分のことを知り優先させたいことを分かることが必要だと思います。